かつて賢者が言った、「生まれてから、人の心は外せないメガネをかけている」と。これは心に属する内なるメガネであり、それを外すことはできず、そしてそれぞれの人の心のメガネは異なり、時間と経験と共に変化していく。このメガネを通して、人が見るものは変化したり歪んだりし、異なる人が見るものも異なる。
この内なるメガネとは異なり、多くの外なるメガネが存在し、本や映画などが挙げられる。本を読んだり映画を見ることは一時的に外なるメガネをかけることに等しい。外なるメガネを長時間かけたり何度もかけると、内なる心のメガネも影響を受けて変化する。
人と人との違いは、基本的に「メガネ」をかける違いにある。